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お別れホスピタル【2話】ネタバレ・感想と漫画を無料で読む方法!

ビッグコミックスピリッツで連載中・めちゃコミで配信中のお別れホスピタル【第2話】を読みましたのでネタバレを紹介します。

めちゃコミでは無料試し読みができますので、是非ご覧になって見てください。

>>>お別れホスピタルのネタバレ一覧

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お別れホスピタル【第2話】あらすじ・ネタバレ

カルテ2:清田聡助さん

私は32歳でカレシなし親友なし。

ここで働いて2年目の看護師だ。

病院の別館にある終末期病棟(ターミナル)は病気やけが、老衰などで回復が見込めなくなった患者の最期を看取る場所――

 

たとえ患者が口から食べられなくなっても、家族の希望があれば…

延命することもできる。

辺見「青木さーん、おはよーございます。ご飯入れるねー。」

辺見は青木さんのお腹に針を刺し栄養補給をしました。

 

辺見「青木さん、寝ててよかったー。」

赤根「起きてたらお腹出すのイヤがるからね。」

病室を出て同僚と話をしていると、清田さん(74歳)が神様に願いかける声が聞こえ始めました。

清田さんは熱心に宗教活動をしていた方だったが、アルコール依存症が悪化して道場で動けなくなったために入院。

入院先で肺がんが見つかり、余命半年と宣告されて、3か月前この病院に転院してきた。

 

辺見「今日も始まりましたね…」

赤根「うん、始まったねえ。」

 

 

ネタばれ

人は一人で生きていくことも死んでいくこともできない。つねに“何か”を求めながら、自分の存在を確かめようとする…

それがたとえ目に見えないものであろうとも――

辺見「…今さらですが…あれってお祈りですか?」

赤根「そういう宗教やってたらしいよ。入院したてはもっとうるさかったけどね。」

 

清田さんの叫び声が聞こえ、慌ただしく現場に戻る二人。

辺見「毎日9時の清田さんの叫びが時報みたいに感じてきた…」

 

 

そんなある日――

女性「清田聡助の部屋って…どこですか…」

辺見「面会希望ですか?205号ですよ。」

女性「………どうも…」

そのまま清田さんの部屋に消えて言った女性を辺見は不審に思い近くにいた看護師に話しかけます。

辺見「清田さんと奥さんって離婚してたんじゃ…」

女性「あの人、奥さんじゃないよ。」

「娘さんなんだって。」

辺見「え!今の人が!?」

女性「たしか年は30代前半のハズだよ。」

辺見(とても私と同年代には見えないんだけど…)

 

清田さんの部屋を訪ねると、一点を見つめお祈りを続ける清田さんの隣で先程の娘さんが何かずっと話しかけています。

辺見(ずーっとそばについて、何か話しかけてる…)

(お父さん想いの娘さんなんだな。)

 

辺見は喫煙所で赤根と話をしています。

辺見「ここ最近 清田さんの娘さんよく来てますね。」

「お仕事もあるだろうに偉いですよね~」

赤根「いや~ヘンだよ、あの人。」

辺見「え…?」

赤根「だってここの患者に会いに来る人ってめったにいないじゃん!あんなにしょっちゅう見舞いなんておかしいって!!」

「絶対なんかあるって思うけどねー。」

そう言いきる赤根に辺見は動揺して特に何も答えることが出来ませんでした。

 

いつも通りお祈りをしている清田さんのベッドの隣で仕事をしている辺見。

突然静寂が戻り、またもくもくと仕事に取り掛かります。

娘「毎日…毎日…毎日…」

「何十年、祈ってんだよ。」

「私が病気で倒れても、お母さんが事故に遭っても、「信仰が足りない足りない」って…」

「全部私たちのせいにしてたよね…」

「でも今まで一回だって父さんを、神様が救ったことあった…!?」

「ガンになったアンタのことも…救ってくれないじゃない…」

「なんて惨めな人生――ねぇ、父さん…そう思わない?」

辺見(怖っ!!ああやって何時間も話しかけてるんだ!?)

清田さんの部屋を出た後も、辺見は不安な気持ちが溢れるばかりです。

辺見(次に娘さんと会った時、どんな顔していいかわかんないよ。)

(でも…これが初めてじゃない。前の病院でもああいう光景を目にしたことがある。)

(わかったのは、子供というのは結局――「親が育てたように育つ」ということ。)

(子供を痛めつけて育てた親は、自分が年老いた時…子供に痛めつけられながら世話される。)

(子供を突き放し続けて育てた親は…動けなくなったら、子供に見放される。そういうふうにできているのだ――)

(赤根さんの言う通りだった…)

(娘さん、相当清田さんを恨んでるけど、一体何が…)

 

ナースセンターに戻ると、清田さんの娘さんから差し入れのチョコレートが置かれています。

辺見「へぇ~あの人もいいトコあるんですね!!」

チョコレートを口に入れた瞬間、目の前に娘さんがいたことに気づいた辺見。

慌ててフォローしますが、娘さんは至って冷静です。

娘「見苦しいものを見せてしまって…すいません…」

辺見「…八重さんって名前なんですね?私と年近いんですよね?」

八重「…はい…」

「…でもどう見ても50代ですよね…」

辺見「そ…そんなことないですよ。」

八重「いいんです…仕方がないことなので。あの人のせいで私の人生終わったようなもんですから…」

「父は結婚後アルコール依存症を治すためにある宗教団体に入信して、どんどんのめり込んでいってしまいました。」

「稼いだお金はすべて寄付してしまって…母はいつも生活が苦しかったそうです。」

「物心ついた頃にはもう母はいなくて、父と教団施設の中だけが、私の世界でした。」

「学校も生かせてもらえなくて、施設で勉強を教えてもらってました。そのせいで長い間、自分がフツーじゃないことを知らなくて…」

「友達も全然いなくて恋愛もしたことがありません。」

「3年前、父が倒れると施設から放り出されて、やっと私はあそこの生活から逃げられたんです。」

「でも結局…恋人も…結婚も…女としての幸せを…すべて踏みつぶされました…」

「私の人生を殺した父を楽に死なせない…」

「いかに苦しめて神なんかいないと認めさせるか…」

「それが今、私の生きる意味そのものなんです。」

 

そう言い残して帰って行った八重さんのしていることはむなしいだけかもしれないけれど、あんな悲惨な境遇で育たなければならなかった人にどんなキレイごとを言っても無意味だと辺見は感じていました。

 

その後も八重さんは繰り返し病室にやって来ては清田さんに長年の恨みをぶつけ続けていました。

しかし清田さんは怒るでも泣くでもなく、ただ毎日お祈りを呟くだけでした。

そんな清田さんのお祈りの声もだんだんと小さくなり辺見たちは死期が近いかもしれないと話題にしていました。

 

面会時間の終わる頃、清田さんの部屋にいた八重が辺見に問いかけました。

八重「家族よりも自分よりも教団を優先し続けて…動けなくなった途端、ゴミみたいに教団から捨てられたのに。」

「なんで目の前の人間を見ようとしないのか…私にはその価値すらないということなんでしょうか。」

「もうわからなくなりました…」

「私はこの人が信じてる神様ってヤツが憎くて憎くてたまらない…」

「こんな酷い死を迎えるコイツに…必ず神様なんてウソだった――私が正しかったって認めさせてやるんです…!!」

辺見は涙を流しながら話す八重に言うべき言葉を探しだすことが出来ませんでした。

 

数日後、辺見が夜勤の日。

病状が悪化し、夜も眠れない日が続いていた清田さんに医師の指示のもと痛み止めを入れました。

辺見(よかった 久しぶりにグッスリ寝てくれた。)

清田さんが寝入ったのを確認して、病室をあとにした辺見でしたが、次に見回りに行った時には清田さんの脈は止まっていました。

辺見「た…大変!急いで…先生に連絡を!!」

清田「…うぅ…うあ――」

辺見(息を吹き返した……!)

辺見「え?清田さん…何?」

清田さんの元へ戻り、耳を近づける辺見。

清田「足りない………もっと……信仰しないと…………」

 

そのまま清田さんは、二度と息をすることはなかった。

 

八重さんは7日後、荷物の引き取りにやってきた。

八重「何十年も憎んできたけど…本当あっけなく終わるもんなのね。」

「あなたがあの人を看取ったのよね?」

辺見「はい…ちょうど夜勤で。」

八重「最期の時…あの人……何か言い残したりしませんでした?」

しばらくうつむいていた八重でしたが、清田さんの最期について聞きました。

辺見「神なんかいなかった。八重の言う通りだった…――そう言ってました。」

辺見の言葉にこれまでと全く違う表情を浮かべた八重。

どこか少しほっとしたような表情です。

八重「…じつは父さんが亡くなった夜…私、眠れなくてずっと起きていたの…」

「ボーッと窓の外を眺めてたら、ふと桜が咲いてるのに気づいて。」

「あんな所に桜なんてあったのかって…それでもっとよく見ようとしたら…」

八重は、桜の木の下で清田と見た桜吹雪の景色を思い出していました。

八重「私が生まれた時からずっと神様ばかり。私が何をしてもこっちを見ようとはしなかった…」

「だけど…」

「同じものを一緒に見ていた時も、確かにあったから――」

「もう一回だけ、一緒に桜を見ようって呼んでくれたんだなって。」

「最期にまた同じ桜を見れて…よかった――」

 

辺見(八重さん、ごめんね。)

(私…ウソをついた。)

(人はなぜ生きるのか?それは死ぬために他ならない。)

(もし死に意味があるとすれば、その人の死から誰かが生きる意味を学ぶためだと思う。それがたとえウソであっても、そこから何かを汲み取ることができれば――)

(新しい自分に生まれ変わることができると思う。生きている限り――)

 

八重は、桜吹雪の舞う空を見上げて桜並木の中を歩いていきました。

 

詳しくはめちゃコミでご覧ください!

>>>お別れホスピタル【第1話】ネタバレはこちら

>>>お別れホスピタル【第3話】ネタバレはこちら

>>>お別れホスピタルのネタバレ一覧

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お別れホスピタル【第2話】の感想

清田さんの人生は信仰にあり、妻や八重さんはその信仰心によって人生を狂わされました。死期を前にそのことに気づいて欲しいと願った八重さんでしたが、最期の時まで清田さんの信仰心は変わりませんでした。

辺見の優しいウソで八重さんの今後の人生が少しでも明るいものに、清田さんの存在が良い思い出として残れば良いなと感じました。

Twitterでも人気の高い作品で、涙なしでは読めないという声も多くあります。コミカルな内容も含まれるので重すぎず、しかし、受け止めなければいけない事実としてもしっかり読める作品です。

今後がどのように話が進んでいくのか楽しみです!

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今回の「お別れホスピタル」の著者である沖田×華の関連作品として「透明なゆりかご」も人気な作品となっています。

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まとめ

以上、お別れホスピタル【第2話】のネタバレ・感想を紹介しました。

めちゃコミで独占先行配信をおこなっているので、気になる方はご覧に泣てみてください!

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