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ゴールデンカムイ【第2巻】のあらすじ・ネタバレ・感想

ゴールデンカムイ【第2巻】のネタバレを紹介しています。

『不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。

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ゴールデンカムイ【第2巻】のあらすじ・ネタバレ・感想

大人気作品ゴールデンカムのあらすじ・ネタバレを紹介しますのでご注意ください。

とても面白い作品なので是非、実際に漫画でも読んでみてくださいね。

ゴールデンカムイ【第2巻】のあらすじ

杉元とアシリパの二人は、ウサギを捕まえて食事をする事にします。狩猟した生き物の目玉は、狩った男はが食べられるものだから…ということで仕方なく杉本が食します。

杉元 「ブチュン!ウッあう…オエッ」

アシリパ 「うまいか?ヒンナ(食材に感謝するアイヌ語)か?よしよしもう一個あるぞ。」

こんな掛け合いをしながら、ウサギの肉をオハウ(鍋料理)にしていただく事に。

杉元 「あ~体が暖まる生き返るぅ~。アシリパさん、このままでも十分美味いんだが、味噌入れたら絶対あうんじゃないの?コレ」

アシリパ「ミソってなんだ?」

杉元 「試しに入れてみようぜ」

アシリパ「うわッ!杉本それ…オソマじゃないか!」

杉元 「オソマ?」

アシリパ 「うんこだ!!」

杉元 「うんこじゃねぇよ。味噌だよ」

アシリパ 「うんこだ!!」

アシリパが盛大な勘違いをしたまま、夜は更けていく…

杉元 「ああぁ~やっぱ日本人は味噌だな。ヒンナヒンナ」

アシリパ 「だまれ」

日が変わり、二人は山を散策。途中に倒木の根本にある大きな横穴の近くを通ります。

ヒグマは冬眠する穴を再利用する事もあるため、今年も使われているかもしれないとの事。手慣れた漁師はそのような穴をいくつも知っていて、狩りに利用するのだという。

杉元はアシリパに促され、熊が中にいるか確認する事に。

杉元 (熊笹が丁寧に敷き詰められている。獣にもこんな器用なことが出来るのか…)

感心する杉元に、アシリパが言います。

アシリパ 「どうだった?」

杉元 「(熊が)いるかも」

アシリパ 「捕まえるか?」

杉元 「どうやって?」

アシリパ 「穴の入り口に杭を打って塞ぐ。警戒したクマが杭の隙間から顔を出したら、毒矢をうつ。でも勇敢だった私の父は、毒矢を握り締めて巣穴にもぐっていき、ひとりでヒグマを仕留めたものだ。アイヌの言い伝えにこういうものがある。

 ”ヒグマは巣穴に入ってきた人間を決して殺さない” 

2人が巣穴の前でこのようなやり取りをしていた時、前巻で杉元達が撃退した第七師団の兵士、尾形上等兵の仲間達が杉本達の行方を追っていた。

尾形は、1度だけ意識を取り戻した際、力を振り絞って、

”ふじみ”

と指文字を書いていた。このヒントを頼りに、兵士たちは山まで探しに来ていたのだ。

2人を探し回る兵士の、望遠鏡のレンズによる反射光に気付いた杉元は、すぐさまアシリパを連れて逃げようとする。だが、機能性の高いスキー板で滑り降りてくる兵士たちにどんどんと距離を縮められてしまう。

仕方なく杉元は、アシリパに一人で逃げるように言う。もしも捕まった際は、入れ墨人皮を抵抗せずに渡すようにと。

アシリパ 「杉元。あいつらと戦おうなんて思うなよ!殺されるぞッ」

杉元 「俺は不死身の杉元だ」

そして、2人は別行動をとります。

2人が二手に分かれたため、第七師団も3人と1人に分かれて追いかけてきます。

アシリパは、留め足というクマなどが追跡を免れるためにする逃走方法で兵士を巻こうとしますが、東北マタギ出身である兵士にバレてしまい、あっさり捕まってしまいます。

アシリパは日本語が分からない子供のフリをしますが、木の上に隠していた入れ墨人皮が落っこちた事で、言葉がわかるアイヌだと気づかれてしまいました。

兵士 「これは…まさか。なんで子供がコレを持っている?」

とまどう兵士に抵抗しようとするアシリパ。武器を捨てるように促す兵士。二人の中に緊張が走る中、前にもアシリパが危険な目に遭った際に助けに来た、白いエゾオオカミが現れました。

オオカミは、兵士の足を折り、殺そうとします。

アシリパ「レタラ、やめろッもういい!お前は最後のホロケウカムイ(狼の神様)なんだから、私のためにウェンカムイ(悪い神様)なんかになっちゃダメ。でも助けてくれてありがとう。」

アシリパによくなついた狼は、アシリパとスキンシップを取った後、また山へ戻っていきました。

一方そのころ、杉元はヒグマの巣穴近くで、3人の兵士から尋問を受けていました。

密猟者のフリをしようとした杉元でしたが、顔の傷から不死身の杉元である事がバレてしまいます。

兵士 「ふじみ…尾形上等兵を襲ったのはきさまだな?杉元」

兵士たち「腹ばいになれ!両手を後ろに回せ!!」

兵士3人に促される中、杉元は意を決してヒグマの巣穴へ潜り込みます。

杉元 「チクショウ!俺は不死身だぁぁッ!」

穴へ逃げ込んだ杉元を、兵士3人は捕まえようと穴に近づきますが、中から出てきたヒグマが襲いかかって来ます。3人はなんとかヒグマを殺しますが、そのまま息絶えてしまいました。

杉元 「 ”ヒグマは巣穴に入ってきた人間を決して殺さない” アシリパさんが言っていたことは、本当だったみたいだ…」

こうして、またしても生き残った杉元は、殺されたヒグマの子供をほってはおけずに引き連れてアシリパの元へむかいます。

アシリパに子熊の存在がバレると、食べてしまうのではないかと懸念した杉元は、子熊を隠そうとしますが、アシリパにすぐに気づかれてしまい、必死に熊をかばいます。

アシリパ 「私たちは猟で子熊を捕まえたら、村で大切に育てる風習がある。よし行こう私の村(コタン)へ!」

2人はアシリパが暮らす村へ行き、子熊を育ててもらう事にしました。

杉元たちが到着すると、新しい物好きなアイヌたちが出迎えてくれました。

フチ(アシリパの祖母) 「初めてアシリパが連れてきた客だから、私たちはもてなそう」

そこで杉元は変わった遊びやアイヌの風習について教わります。

子熊たちは大事に育てて大きくなったら、神の化身として手厚く葬る事。そうやって神の元へ見送る事で、また神の恵みとして自分たちの元へ訪れると信じられているからです。

アシリパはそんな信仰を信じながらも、新しいアイヌの人間として生きていこうとしているのでした。

アシリパ 「アシリパという名は父がつけた。”新年”という意味だが”未来”とも解釈できる。私は新しい時代のアイヌの女なんだ!」

2人が村で楽しく過ごす中、山に残された生き残った兵士が新たな願望を胸に秘めていました。

オオカミに襲われた兵士は、丈夫そうだからほっといても生き延びるだろうとアシリパが感じたことにより、杉元にはもう死んでいると嘘をついて置き去りにしていたのです。

生き残った兵士 (美しいオオカミだった。あの白銀の毛並み…欲しい…!どこまでも追いかけて必ずしとめてやる)

こうして新たな火種を生み、物語は進んでいきます。

ゴールデンカムイ【第2巻】のネタバレ

ところ変わって、小樽の娼館。土方歳三がとある男に同盟を結び、共闘するように求めます。男の名は、牛山。土方達と同じ脱獄囚の1人で、入れ墨が体に刻まれています。

土方 「これを見ろ牛山。油紙を体に貼り付け透かしていれ墨を書き写せば精確な暗号が手に入る。殺し合わずに済む。協力しろ。我々に必要なのは利害関係だ。」

土方はいずれある第七師団との戦いに備え、仲間を集めていたのでした。第七師団から入れ墨人皮を奪うつもりでいたのです。

その頃、第七師団の鶴見中尉もまた、上官を殺害して埋葬し、部下たちと共に金塊を手に入れるべく歩みだした所でした。

鶴見中尉 「ロシアから賠償金もとれず、元屯田兵の手元に残ったのはやせた土地だけ。我々の戦争はまだ終わっていない。」

アシリパの村で過ごす杉元は、アイヌの文化や狩りについて、アシリパの叔父から聞いていました。そして夜になり、白いエゾオオカミのレタラの正体について伺います。

レタラは昔、狩りに行ったアシリパの父が連れ帰った子狼だったのです。アシリパの父が死んだ後も、アシリパと共に暮らしていたのですが、野生の本能には抗えずに遠吠えが聞こえる山へ消えていってしまったのでした。

アシリパ 「行くな!戻ってこいレタラ!おまえも私をひとりにするのかッ」

この話をした後、アシリパの叔父は言いました。

アシリパの叔父 「大人びてはいるが、アシリパは寂しがり屋のいたいけな子供なのだ」

この言葉を聞いた杉元は、アシリパをこれ以上巻き込むまいと、夜間に1人で村を出てしまうのでした。

黙って村を出てしまった杉元に怒りを感じながらも、何か嫌な予感がしたアシリパは、レタラを使って杉元を探し出すことにします。

杉元は、小樽の娼館に現れた入れ墨男の行方を捜していましたが、アシリパの予感が当たり、入れ墨人皮についてかぎまわっている事を第七師団へ通報され、抵抗むなしく鶴見中尉の元へ連行されてしまいました。

鶴見中尉は、尾形上等兵を襲ったのは杉元に違いないと確信しており、杉元へ入れ墨人皮を差し出し、協力するようにいいます。

鶴見中尉 「本州に送る天然石資源の通り道である主要な港町を制圧。北海道を手に入れる。」

杉元 「付き合ってられん」

杉元は鶴見中尉の壮大な野望への参加を拒否したため、密室に閉じ込められる事に。

そんな杉元の状況を知らないアシリパでしたが、杉元の残した靴下から行方を捜します。

すると、靴下は以前捕まえた事がある、脱獄王白石の物である事が判明。

レタラがいては逃げきれないと悟った白石は、仕方なく協力してくれる事となりました。

しかし、そうこうしている中で、杉元は昼間にけがを負わせた第七師団の兵士、二階堂兄弟に殺害されそうになってしまい、緊迫した状況の中3巻へとつづいていきます。

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ゴールデンカムイ【第2巻】の感想

アシリパの住む村のこと、家族のようなオオカミの存在など新たに展開があった巻でした。

2巻でもバトルシーンの迫力はとても面白いです。戦う中で、自然や生き物を利用して戦闘に挑むところなど、とても新鮮で読みながら魅了されてしまいました。

杉本達と敵対するであろう、第七師団や土方歳三の仲間が新たに登場した事で、次の巻ではどのような展開があるのか気になって仕方がないです。

3巻でも存分に楽しませてもらえると思います。

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