胡蝶伝説【第1巻】は11月19日に発売されましたのでネタバレを紹介していきます。
次の第2巻は発売周期的に2012年7月6日ごろに発売される可能性が高いですね！
この世界何が本当で何が嘘か最後までわからない――中垣涼子・25歳。母は涼子が10歳のときに歌舞伎町で蒸発。死んだ父の借金を返すため、歌舞伎町のキャバクラへ足を踏み入れるが!?
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目次
胡蝶伝説【第1巻】のあらすじ・ネタバレ・感想
大人気胡蝶伝説のあらすじ・ネタバレを紹介しますのでご注意ください。
とても面白い作品なので是非、実際に漫画でも読んでみてくださいね。
胡蝶伝説【第1巻】のあらすじ
「ごめん涼子、私帰らなくちゃ・・・」
10歳になった夏、”中垣 涼子”の母親は姿を消した―――
涼子はこの夏で25歳
東京下町の商店街でクリーニング屋を営む父親と二人暮らし
時代の流れに伴い、近所には大手チェーン店が開店し、正直経営は厳しい状況であった
そのこともあり涼子は昼の仕事を終わらせ、夜には”蝶”になる・・・
家計を少しでも助けるため、夜は近所のスナックで働く涼子
とは言ってもお客は地元の顔なじみばかりであった
だが、25年間ずっとお世話になってきた人たちであるため居心地はとてもよかった
いつも通り働いていた涼子だったが、今日はその店に見たことのない人がお客として来ていた
スナックのママや地元の人達は怪しげに警戒をしていた
涼子はその男の席に着くが、その男は涼子を馬鹿にするかのように鼻で笑っていた
その男が口を開く、
男「”歌舞伎町の女王”の娘が、こんなトコロにいて良いのかい？」
「”美月”は君の母さんだろう、本当によく似てる」
涼子はその言葉を聞いて、一瞬固まってしまっていた
その様子を見たママはその男を怒鳴りつけ、追い出そうとする
その男は去り際に、
男「君は歌舞伎町に来るべきだ、お姫様になれるぞ」
それに対し涼子は、
涼子「あたしはただのクリーニング屋の娘だよ、どこにも行く気はないね」
と一蹴した―――
涼子は仕事を終わらせ、自宅へと戻るとそこには明かりが点いていた
そこにいたのは病院へ入院しているはずの父親の姿があった
父親は病院からしょっちゅう抜け出してしまっているようだ
抜け出した理由は、自分の店を見ておきたいとのことであった
父親は自分の店を見て、しんみりしていた
涼子と今までの思い出話を急に連ねていた
父親は自分が死んだらこの店を売却し、涼子にはどこへでも行って欲しがっていた
しかし涼子はお世話になったこの街がとても好きで、離れることなんて考えたこともなかった
父親は涼子の頭をワシワシと撫で、
父親「涼子、自由に生きろ」
その言葉を言った父親の顔は誰よりも優しそうな表情をしていた
その五時間後・・・
涼子に叱られながらも病院へと戻った父親はベッドで亡くなってしまった―――
胡蝶伝説【第1巻】のネタバレ
父親が亡くなってしまってから涼子は借金取りに追われてしまっていた
父親は生前、保証人になってしまっており、残した借金は700万円
連日借金取りに追われていた涼子に払える宛などなかった
しかしある日、借金取りと口論になっている中、以前スナックに来た男が再び姿を現す
その男の正体は歌舞伎町のキャバクラのスカウトマンであった
涼子の父親が店を畳まない理由は、”母親が帰ってくる場所”を無くさないためであった
涼子の母親は歌舞伎町に生存していると、スカウトマンの話を聞き、判明した
涼子はスカウトを受け、決意した
新宿のキャバクラで”歌舞伎町ドリーム”を掴むと―――
涼子が働くことになったキャバクラは酷い有様であった
”愛菜”と呼ばれるNo.1の嬢が店のすべてを支配し、入店したての涼子へのいじめが行われた
服は破られ、酒を頭からかけられ・・・散々であった
が、涼子はめげずに自分を奮い立たせ、立ち向かうことを決意する
その店”Lip”には女性の黒服がいた
”島田”と呼ばれ、愛菜たちからは”元No.1嬢”と馬鹿にされていた
島田は涼子にこの店がどれほど腐っているのかを教えてくれた
Lipの客の9割は愛菜が持っているらしく、愛菜が気持ちよく働けるようにしなくてはいけない
それらの事象が重なり、店を腐らせてしまっていた
他の嬢も愛菜の味方をしており、他のボーイも愛菜には頭が上がらなく、愛菜の言うことを聞くしかいられずにいた
涼子は愛菜のヘルプに付くよう指示を受けるが、客の方から拒否されていた
それも愛菜の指示であった
どのテーブルにもつけない涼子はしびれを切らし、指名があるまで店の中央へとどっしりと座り待機していたが、愛菜や別の嬢から食べ物を投げつけられてしまっていた
そんな涼子にも指名が来る
愛菜はそれを拒もうとするが、運良くその指名は”この店で一番新しく入った娘”の指名だった
涼子がついた客は風俗誌のライターであった
歌舞伎町のことは詳しく、当時の島田のことも知っていた
Lipのオーナーは誰なのかも・・・
オーナーの情報、”女”、”伝説のキャバ嬢”とのことだった
それを聞いた涼子はある程度察してしまっていた―――
風俗誌のライターが退店するとのことで外まで見送りに行った涼子
そこでは島田が誰かと揉めていた
島田は涼子に客をつけるために”客引き”をしてしまっていたようだった
歌舞伎町にはルールがあるらしく、島田が客引きをしていた場所は別のシマであった
その様子を見た涼子は島田を助け、手を引いて店の前まで走る
涼子「なんであたしに客を・・・？島田さん帰れって言ったじゃん」
島田「あんたなら変えられるんじゃないかと思ったのよ」
「あの店は異常、愛菜が居なきゃ潰れる、私だって諦めてた・・・」
「だけど、愛菜に盾突くあんたを見て・・・気持ちよかった」
「愛菜を引きずり下ろして、支配からみんなを解放して！」
島田の涙ながらの訴えであった
その二人のもとにあのスカウトマンがやってくる
スカウトマン「腐りかけのキャバクラを引っ掻き回すんだよ、それがアンタの本当の役目だ」
涼子は騙されていた
借金のことでスカウトマンに掴みかかるが、スカウトマンは提案する
借金の肩代わり―――
Lipのオーナーが700万円を肩代わりし、返済は無期限
その代わりLipで働き、愛菜を追い出すことが条件だった
そのオーナー”上條 美月”涼子の母親、旧姓であった
”上條 美月”
かつて歌舞伎町で成り上がった伝説のキャバ嬢
現在はいくつものクラブを持つ夜の女王だが、表舞台にはめったに姿を現さない
どこにいるのか下のものたちは誰も知らない謎の女
年を取らないバケモノと呼ばれていた
涼子は母親がいなくなってからの苦労などを思い出し、肩代わりなど受けまいとスカウトマンに掴みかかっていた
そこへ聞き覚えのある声が聞こえてきていた
それは商店街の人達であった
商店街の人達は涼子を指名し、涼子の好きなコロッケを沢山差し入れしていた
他の嬢にも配り、さっきまでの店内とは見間違えるほどであった
その瞬間だけは―――
涼子が初入店を終え、ロッカールームへと戻ると涼子のロッカーの中には商店街の人たちがくれたコロッケが無残にも散乱していた
愛菜の仕業であった
涼子はロッカーを力いっぱい殴り、店の外へと走り出していた
涼子の脳裏には”歌舞伎町で涙を流したものは「負ける」”その言葉が渦巻いていた
涼子が歌舞伎町を出た瞬間、涙が溢れ出してしまっていた
”負け犬の涙”
島田は涼子をそこまで迎えに来ていたが、涼子は再び決心を固める
”愛菜を潰す”
借金のためでも、島田のためでも母親のためでもない
涼子の意地であった―――
次の日の涼子は以前とは変わっていた
それは愛菜含む他の嬢たちの詮索
涼子は愛菜の髪型と似たようなヅラをかぶり、ロッカールームにいた
そこでは涼子のことが噂されていた
涼子が話しかけると他の嬢は怯えていた
愛菜と勘違いしていたからである
ここで涼子は他の嬢たちがいかに愛菜に怯えているかを確かめることに成功する
しかしそこへ愛菜がやってきてしまう
涼子の姿を見た愛菜はバッグで殴りかかり、涼子をロッカーへ叩きつけていた
だが、涼子は反抗することなく”にやり”と笑みを浮かべていた
気味の悪い様子を見た愛菜含む他の嬢たちはロッカールームから出ていく
島田は駆け寄り、涼子を心配していた
ここで涼子はあることに気づいていた
それは―――
愛菜はとても沸点が低いこと
取り澄まして入るが、怒らせてしまえばボロが出る
そこを攻撃すれば”自爆する”
もう一つ、それは他の嬢たちの中に涼子たちの味方をしている人がいる
誰かは分からないが、涼子の近くには絆創膏が落ちていた
この店を変えたがっている人が”少なくともあと一人”いる
小さな情報であったが、重要なことであった
店が開店すると同時に愛菜の極太客”大橋”がやってきていた
建設会社の社長であり、LipのスーパーVIP客であった
Lipの売上は大橋とそれらの関係者で9割を持つほどであった
それによりみんなが跪いてひれ伏す
他の客をほったらかしであった
その客が愛菜の周りの嬢を指名したため、涼子はその嬢を呼ぶが大橋の周りはそれを許さず、涼子と口論になっていた
その様子見た大橋が口を出す
大橋「お前、新入りのくせにアイサツも無しか。行儀の悪い女だな」
涼子「行儀なんて生まれる時に母親の腹の中に置いてきましたんで、どこ探しても見つかりゃしません」
涼子の言葉を聞いた大橋は涼子を指名する
愛菜はそれを拒否しようとするが、涼子にとって愛菜を潰すチャンスであった
涼子は大橋の膝の上に跨がり大橋と向き合っていた
涼子「あたしが社長の新しいオモチャになったげる、古いお人形さん捨てられたらね」
涼子はそう言いながら、愛菜の方を見ていた
それを見た愛菜は血相を変え、涼子に掴みかかってきていた
愛菜「あたしの席よ！どけアバズレ！」
涼子の作戦勝ちであった
大橋「醜いぞ、愛菜」
大橋はそう言うと涼子を指名し、愛菜を外した
愛菜が裏へと戻ろうとするが、そこへ付いていくものは誰一人いなくなっていた
全員涼子側に乗っかっていた―――
大橋は涼子を試すといい、高価なシャンパンを一気飲みするよう指示した
それに応えるべく涼子はどんどんと飲んでいく
島田は大橋に辞めるよう言うが、涼子は止まらなかった
動揺してしまった島田は瓶を落としてしまい、涼子がどこまで飲んだかわからなくなってしまった
島田がすぐさま新しいボトルを持ってきたのを見た涼子は、それを手に取り一気に飲み干した
涼子「受け取ってよ、あたしの本気だよ」
フラフラになりながらもその言葉を言った涼子はその場に倒れ込んでしまった
涼子「しゃちょー・・・・また会いに来て」
その言葉を言った涼子の表情は笑っていた
それを見た大橋は同伴を引き連れ、退店してしまった
島田は考えていた
涼子があの大橋の心を動かしたのではないかと・・・
だけど今のままでは足りない、夜の街では丸腰では生き抜いていけない・・・
その思考が島田の脳内を渦巻いていた
その日の勤務が終わった涼子は大量に吐いてしまっていた
裏にいた涼子はスカウトマン”赤星”とLipの店長が揉めているのを聞いてしまう
―――たった一人のNo.1キャストとその他大勢の店に未来はない
一人ひとりが指名を取れるキャストでなければ意味がない
”愛菜”という女王蜂を失った時、その巣が壊れるか他の鉢が補い盛り立てるのか・・・
涼子は愛菜への当て馬であった
それはオーナー”上條 美月”からの指示であった
涼子がキャストとして成長するなんて微塵も期待していない・・・
それを聞いた涼子は赤星へと伝える
涼子「だったらあの女に伝えてよ。」
「あたしは昇る、アンタのいる高みまでアンタの無視できないトコロまで言ってから”アンタを捨ててやる”ってさ」
涼子の決心はさらに固くなっていた
”次に潰すのは母親―――”
先日の大橋との勝負
島田が後から持ってきたボトルは実はお茶であった
島田はとても協力的であった
キャバクラで働くことの基礎から涼子へと教えてくれていた
島田の教育もあり、涼子のやる気も満ちていた
そんな中、再び大橋がやってくる
涼子は大橋の席に着き、接客をしているとヘルプの人が呼ばれていた
その嬢は”月島 もえ”と名乗り涼子のテーブルへと着くところだった
涼子はその姿を見て、驚愕の表情をしていた
月島 もえ、そう名乗った女性はあの島田であった―――
胡蝶伝説【第1巻】の感想
借金を返すためにキャバクラで働き始めた涼子。
とても真っ直ぐな性格で読んでいてとても気持ちが良かったです。
愛菜を自爆させるシーンでは、短い期間ではあるものの虐げられていた涼子の反撃はとてもスカッとしました。
黒服として働いていた島田も最後にはキャバ嬢として登場し、涼子との関係はどうなってしまうのか・・・
また年を取らないバケモノとまで呼ばれる涼子の母親”美月”の存在もとても気になるので続きがとっても楽しみです。
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