マンガワンでも人気連載中の「ヒマチの嬢王」の第1巻を読みましたのでネタバレをご紹介します。
作者は茅原クレセ先生で、キャバ嬢と素の時の顔の違いが激しくて面白いです!
基本的に絵も綺麗で、キャバ嬢になった時のアヤネは必見ですよ。
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ヒマチの嬢王【第1巻】のあらすじ
主人公「一条 アヤネ」は日本一の歌舞伎町にて大人気のキャバ嬢……だったのは昔の話で、今は鳥取にある実家で元気に親の脛を齧るニートとなっていました。
日がな一日何をするまでもなく、ただ無作為に過ごす彼女の姿を見た彼女の母は生活費の催促を行います。
それに売り言葉に買い言葉で対応し、お金をおろす為に銀行へ行くも、貯金残高は5000円という子供の小遣い程度しか残っていません。
そのことに焦り、働くことを決意したものの、時給換算で考えた時に頭に過るのはキャバクラで稼いだ方がいいという事実でした。
そうして、何とか母の機嫌をうかがって茶を濁そうとしますが、結局それも看破されてしまい、あえなく彼女は朝日町で母が経営するスナックのキャストをすることになりました。
どうせ働くなら、と考えた彼女はきちんとメイクをして母のいるスナックへと向かいます。
メイクをした彼女の雰囲気は様変わりで、スナックに向かう途中で瞬く間に客を集めていきます。
ですが、彼女の本領はそれでは終わりません。
客の容貌や身なりから、支払い能力を判断し、次々に高級なお酒を注文させていきます。
結果として、彼女が一日で稼いだ額は、店の売り上げ三か月分。
更に売り上げを伸ばそうとした矢先、足りない酒瓶を補充するために店内に一人の男「ジュン」が入ってきました。
彼の不用意な一言で、客は全員帰っていってしまい、売り上げは頭打ちとなってしまいました。
そのことにアヤネは怒り、ジュンはドンペリを奢ることで何とか機嫌を直そうとします。
そうこうしている内に、彼はアヤネが伝説のキャバ嬢であることに気づきます。
そこで、彼はアヤネに自らが店長をするキャバクラのキャストになるように頼み込みます。
アヤネは彼の頼みを素気無く断ります。
ヒマチの嬢王【第1巻】ネタバレ
彼女がジュンの頼みを断った次の日、母に蹴り出され近くのスーパーに買い出しへ行きます。
彼女はそこのスーパーで中学の友達である「生田 由梨菜」と再会しました。
由梨菜の性格は中学の頃と変わらなかったのですが、どうにも金銭に困っているようでした。
彼女はそのことには深く触れず、母のスナックに連れて行きました。
初めてのスナックに戸惑う由梨菜ですが、彼女のふとした立ち居振る舞いからアヤネは彼女のキャストとしての才能に気付きます。
そして、たまたま店に居合わせていたジュンが由梨菜をキャストとして雇うことを考えます。
それは、彼女につられるようにアヤネもキャストをしてくれるだろうという浅知恵からでした。
目論見通りにはいかず、キャストは断られたものの、アヤネを店に引き込むことに成功します。
2人はジュンに案内され、彼の店へと訪れます。ジュンの店は、小箱と呼ばれる規模として極めて狭いものでした。
その上、キャストの質も悪く、良い所が一つもない有様でしたが、アヤネは特に何も言わずに、淡々と由梨菜のコーディネートをしていきます。
アヤネにより見た目は一端のキャストになりましたが、キャバクラ自体が初めてで、まだ雰囲気に馴染めていない由梨菜を尻目にジュンは不安感を煽られます。
何とか最低限のマナーを彼は彼女に教えていきますが、努力の甲斐なく、アヤネの巧みな客引きにより昼間にも関わらず客が入店してきました。
アヤネの連れてきた客は非常に金払いが良く、チップまで貰った上に、その日の売り上げだけで軽く半月分の稼ぎが出ました。
そのことにジュンは気分を良くし、アヤネがいればもっと稼げると皮算用を始める始末でした。
そんな彼に対して、アヤネは店で給仕もしなければ、由梨菜も母の店で働かせると宣言しました。
納得がいかない彼に対して、アヤネは次々に店のダメな点を挙げていきます。内容が正論であるだけにぐうの音も出ず、土下座をしても、取り付く島もない有様となってしまいます。
あわや終わりかと思われましたが、電話越しに母からの命令によりジュンの店の手伝いをすることに決まりました。
母からの指示であるため逆らうことができないアヤネですが、彼女はジュンの店で働くのは嫌でした。
そこで彼女はジュンに店で働く代わりに、アヤネに店の全権を渡すように言いました。
反発する彼でしたが、アヤネが成功しても失敗しても自分に不都合がないことに気づき、一転して提案を受け入れました。
彼女たちが話している所に、「リュウ」と呼ばれているスキンヘッドの庶路の男性が店に入ってきました。彼はジュンが借りている店のオーナーであり、ジュンの返済が遅れていることに立腹して、店に訪ねて来たようでした。
彼はジュンに返済を迫りますが、その会話にアヤネが割って入り、明日一日で残りの返済はできると豪語します。
結果的にアヤネの豪胆さに押される形で、明日一日で返済することが決まってしまいます。焦るジュンでしたが、アヤネには秘策があるようでした。
次の日、どうせはったりだろうと思い、リュウが店を覗くと予想に反して、店に入りきらず待ち列を作る状況でした。
一体何があったのか不思議に思い、彼は来店して理由に気が付きます。
例えば、キャスト側からこまめに連絡を送ることで意欲を誘ったり、客の立ち居振る舞いから相手の望む通りのキャストを選んだり、客の満足度を操作してお金を落としてもらうようにしたりなど、そうしたノウハウを巧みに使えば必然と言えるでしょう。
その日の夜、彼はアヤネたちに焼き肉をご馳走します。
その中で、彼女の手腕を見込んでリュウは今の店ではなく、もっと大きな店を構えないかと提案をします。
彼女は彼の提案に乗るだけではなく、朝日町どころか日本一の店にすると宣言します。
ここから物語は加速していきます。
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ヒマチの嬢王【第1巻】の感想
何というか、流れは非常にご都合主義ですが、つじつまをきちんと合わせているので、そこまで苦痛もなく読むことができる作品です。
正直な感想としては、ご都合主義塗れの作品だと思っていたのですが、そうでもなかったのが好印象でした。
私自身、キャバ嬢の店内での仕事しかきちんと見たことが無いので、仕事に関して事実かどうかは分かりません。
ただ、作中でアヤネが判断に選んでいる所と言うのは現実でも特にみられる所なので、へんてこな理論などを挟んでいない分、現実的と言えると思います。
と言うのも、客との接点の多い仕事と言うのは、相手の身なりで判断をすることは基本的なことです。
それこそ、百貨店でも有名なブランド品を身に着けていれば、それだけで接客の対応が変わると言うのは、誰しも経験したことではないでしょうか?
結論付けると、ご都合主義はあるものの、それは漫画特有の範囲であり、きちんとしたリアリティ表現もしているので、当たり障りなく読み手を選ばない漫画です。
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