ゴールデンカムイ【第4巻】のネタバレを紹介しています。
『不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。
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目次
ゴールデンカムイ【第4巻】のあらすじ・ネタバレ・感想
大人気作品ゴールデンカムのあらすじ・ネタバレを紹介しますのでご注意ください。
とても面白い作品なので是非、実際に漫画でも読んでみてくださいね。
ゴールデンカムイ【第4巻】のあらすじ
杉元と二瓶の壮絶な戦いから、4巻は始まります。
二瓶と激しく戦う杉元。
頭を殴られ血を流しながらもナタとナイフを持って、果敢に挑んでいきます。
そんな杉元の隣にいた白石も̠加勢しようとしますが、二瓶が育て上げた猟犬リュウも邪魔が入り、思うようにフォローが出来ません。
ようやく銃を手に取った白石が二瓶に銃を向けますが、アシリパを人質にとった谷垣によって、武器を捨てて降伏するように促されてしまいました。
杉元 「その子を…!!盾に…!!使うなッッ!!」
アシリパ 「離れろッ!来るなッ!」
杉元が谷垣の方へ目線をそらしてしまったため、二瓶がタックルをして杉元を取り押さえます。
谷垣 「この娘を挟んで撃ち合っても構わんぞ俺はッ!!」
谷垣の鬼気迫った様子に、杉元は降伏する事にします。
杉元 「白石…すまん……(武器を)捨ててくれ。その子には見せるな。遠くへ連れて行ってくれ」
二瓶 「いいだろう。谷垣…縛るものを投げろ」
二瓶は、杉元と白石を近くの木に拘束し、谷垣にはアシリパをレタラの悲鳴が届かないくらい遠くへ連れていくように指示。15人もの女の子供がいる二瓶なりの気遣いからでしょう。
しかしその一瞬のスキをついて、杉元と白石は紐を解いて逃げ出してしまいます。
脱獄王白石にとっては、縄など大した拘束にはならなかったのです。
2人は武器も持たぬまま、谷垣とアシリパの元へ向かいます。
二瓶 「谷垣!!ふたりが逃げたぞぉ」
声を聞いた谷垣は、アシリパに猿ぐつわをして声を出さないように言いました。
そして、森にいては不利だろうとひらけた見通しのいい場所を目指しました。
ですが、谷垣が踏み入れたのは鹿垣というアマッポ(アイヌの仕掛け弓)が置かれた危険な通り道だったのです。アシリパが注意を促した時には、すでに谷垣の脚に毒矢が刺さっていました。
アシリパ 「毒のついた矢じりがまだ体内に残ってる。早くしないと間に合わない、私の手をほどけ」
谷垣 「グウゥッ……」
毒矢に仕込まれたトリカブトにより、強烈な痛みで動けなくなる谷垣。
アシリパ 「アイヌの矢毒に解毒方法はない!助かるには、今すぐ傷口のまわりの肉ごとえぐり取るしか…」
谷垣 「かまわん…!やってくれ!!」
アシリパは、谷垣の毒に侵された肉を取りのぞき、止血もほどこしました。
そこへ二瓶が追いつきました。杉元と白石は道に迷い、今だ走り続けている様子。
二瓶 「仕掛け弓にかかったか」
アシリパ 「肉ごと取り除いて処置したが、他人の調合した毒だから助かるかどうかわからない。いずれにせよこの男はこれ以上動けない。もう終わりにしよう。そもそも私たちは殺し合いに来たわけじゃない。」
二瓶 「谷垣…ここで待っていろ。必ず白い狼を獲ってくる」
アシリパ (この男…なんて執着だ…)
二瓶は、アシリパがいればレタラをおびき寄せるであろうと思い、谷垣と変わって自分でアシリパを担いで移動します。
アシリパ 「離せ!離せ!レタラは最後の狼だぞ!ケチなカネのために誇り高いホロケウカムイを絶滅させるのか!」
二瓶 「カネなどどうでもいい。俺はエゾオオカミが最後に見る猟師になりたいのだ」
二瓶は、アシリパを周囲が見渡せる木に縛り付け、レタラが現れるのを待ちます。
二瓶 「これは獣と獣の殺し合いよ。だが生き残るのは俺一匹!!苦しませずに一発で決めてやる」
二瓶の読みが当たり、正面からレタラは駆け寄って来ました。
二瓶の銃弾をなんなく避け、二瓶の腕へ噛みつきます。
噛みついたままのレタラの顔面にめがけて、二瓶は銃口を向けました。
二瓶 「俺の勝ちだ」
二瓶が銃を撃とうとした瞬間、背後から黒いオオカミが現れて二瓶の首筋に噛みつきました。そして二瓶の首筋を噛みちぎり、威嚇しています。
負傷した二瓶のそばに、オオカミの匂いだけで怯えていたリュウが現れ、同じくオオカミたちを威嚇します。
二瓶 「よしよしリュウ…湯たんぽにしては頑張ったな。
なるほど…” つがい ”だったか。
女房(レタラ)にとっちゃあ男同士の勝負など知ったことではないか…やはり女は恐ろしい
だが満足だ」
二瓶がこと切れようとしている中、杉元たちはアシリパの元へたどり着き、アシリパの縄をときます。
二瓶のそばで心配そうに座っているリュウ。毛づくろいをし合うオオカミたち。
すると、レタラと黒いオオカミとは違う遠吠えが聞こえてきました。
目をやると、そこには小さなオオカミたちが。
アシリパ 「レタラ…お前家族が…」
思わず、アシリパは涙ぐんでしまいます。
3人に遅れて、満身創痍の谷垣が杖をつきながら現れます。
そして、既に息絶えている二瓶を見つけて、マタギの魂を送る言葉を授けるのでした。
谷垣 「 コレヨリノチノ ヨニウマレテ ヨイオトキケ 」
アシリパたちは、重傷の谷垣を簡易の担架に積み、飼い主のそばを離れないであろうリュウも一緒に連れていく事に。
二瓶の刺青人皮は、杉元が一人ではいで戻ってきました。
アシリパは、谷垣に化膿留めとなる草木で応急処置をし、村へ連れ帰る事を決めます。
杉元 「俺の相棒がこの男を助けたいというなら邪魔しねーさ。もしそれが裏目に出るようであれば、今度は俺が相手するまでだ」
そうして、アシリパの村へ戻って来た杉元一行。
アシリパの叔父は、友人たちが谷垣と同じ第七師団として戦争に行った事を教えてくれ、
アシリパの叔父 「お前たちの強さは聞いている、きっと良くなる」
と励ましの言葉をもらう谷垣。
その後も介抱してもらったり、美味しい鹿鍋をごちそうになった谷垣はうっすら涙を浮かべているようでした。
鮭のごちそうをみんなで食べている時、フチ(アシリパの祖母)から鮭にまつわる言い伝えを教わりました。
” 男たちが砂金を掘り続けたため、川が汚れて鮭が来なくなり生活が苦しくなった事 ”
” その事が原因で砂金を掘る事をやめた事 ”
” 争いを避けるため、砂金はそのまま隠されて、話す事も禁じられた事 ”
” やがて、関係者は皆年老いて、金塊のありかを知るのは村の年寄り1人だけになった事”
そして、その残った年寄りものっぺらっぼうによって殺されています。
この言い伝えが本当なら、あちこちにある金塊の量は尋常じゃない量なのでは…?と杉元たちが思いめぐらせていると、谷垣が口を開きました。
谷垣 「俺たちを率いている中尉は情報将校で、情報収集や分析能力に長けている。
鶴見中尉の憶測では…囚人が聞かされていた量の千倍はある」
土方 「2万貫(約75トン)…あいつは目的が一致する私だけにそう伝えてきた」
永倉 「2万…貫…」
土方 「我々も30年前は資金繰りに苦労した。その砂金の量で日本の国家予算の三分の一程度だが、金の相場は国外に持ち出せば跳ね上がる。
本当に国が作れる気がして来ただろう?」
土方はおおよその金塊の量をすでに知っており、金塊を手に入れるために色々と動いているようでした。
場面は杉元達の村へ戻り、のっぺらっぼうを捕まえた経緯などを谷垣から伺います。
今までの刺青人皮の囚人たちの事や、土方と共にいる牛山の事など白石も情報を提供しますした。
津山という33人もの人を殺した殺人鬼は、第七師団から3人の犠牲を出しながらも、鶴見中尉が仕留めたとの事。
そこから、鶴見中尉が金塊に拘る理由が、谷垣によって明かされます。
同じ時、鶴見中尉は部下と共に外人の武器商人から武器を買い付けていました。
金額に見合った武器しか売れないと、古い銃を買わされています。
武器商人 「鶴見サンがゴールドで武器の工場作るなら急いだほうがいいヨ。ワタシが買い付けて世界中に売るヨ。戦争は儲かりマス」
ここから鶴見中尉の過去へ話が飛びます。谷垣の話してくれた事実と重なる出来事でした。
二〇三高地攻略。第七師団が戦地で与えられた指令でした。
鶴見中尉は、この攻略に否定的でしたが、命令に従うしかなく部下たちと戦い抜いたのでした。
鶴見 (まるで死の行進曲のような発射音…この無駄な攻略を命令させた連中に間近で聞かせてやりたい)
砲弾を手に抱えたまま硬直した部下を盾にし、その砲撃ごと敵に投げ込む事もありました。
鶴見中尉 「進め!!」
鶴見中尉達は、次々と死んでいく戦友たちを弾除けにしながら、ついに二〇三高地を占領します。その際に、山頂に国旗を突き立てたのが鶴見中尉(小隊長)でした。
最強の師団と言われ、早期攻略のために派遣されていた第七師団でしたが、派遣当時は1万はいたと言われる兵士が、攻略後には半分以下になっていました。
谷垣 「この作戦の参謀長でもあった、元第七師団長花沢幸次郎中将は、手柄を立てようと正面突破に固執し、多数の将兵を戦死させたとまで揶揄され、帰国後い自責の念から割腹して亡くなった
政府部内では、花沢中将が自死したのは部下たちの落ち度とし…勲章や報奨金はおろか、陸軍の中でのわれわれ第七師団は格下げ扱いされ、冷遇された」
杉元 「………」
戦後鶴見中尉は、第七師団の部下たちへ演説を行い、協力と団結を求めていました。
鶴見中尉 「軍事政権をつくり、私が上に立って導く者となる。お前たちは無能な上層部ではなく、私の親衛隊になってもらう
金塊をただ分け合うのでは駄目だ。資金にして武器工場を作る
高品質な兵器を国内生産するための大きな拠点を、資源が豊富な北海道におく
父を亡くした子達、息子を亡くした親達、夫を亡くした妻たちに…長期的に安定した職を与える。凍てつく大地を開墾し、日々の食料の確保さえままならぬ生活から…救い出す
それが死んでいった戦友たちへのせめてもの餞(はなむけ)である」
谷垣 「お前らが何のために金塊を見つけようとしているのか知らんが、鶴見中尉の背負っているものとはおそらく比べ物にならんだろう」
この話を聞いた杉元は、少し感慨に耽ったようでしたが、
白石 「おい杉元。おめーさっきの話を聞いて、ほだされてんじゃねえだろうな?」
杉元 「あんだけ大暴れして部下も殺してるんだ。さら協力し合う選択肢はねぇし、かといってゆずる気もねぇ」
白石 「それでこそ杉元だぜ。ひひひ」
杉元たちは、鶴見中尉と結束は結ぶことなく、自分たちだけで金塊を手に入れる意志を固めたようでした。
そんな中空には大きなオオワシが。普段なら樺太の方へ行ってしまうのですが、たまたま北海道に残っていたようです。
アシリパの提案で、3人はオオワシ狩りへ出かける事にしました。
杉元 「え~?オオワシ食えんの?」
白石 「オーイ、まってくれぇい」
ゴールデンカムイ【第4巻】のネタバレ
オオワシを捕まえに来た、杉元一行。
目的は丈夫なワシの羽で、矢羽を作るために必要なものだといいます。
銃では逃げてしまうため、火も炊かずに罠の元へオオワシがかかるのを待ちます。
特殊な狩猟用くぎを用いて、オオワシは無事に捕獲し、一段落と思いきや、アシリパを掴む大きな怪鳥が…!
杉元 「アシリパさんが…ちょっと浮いてるぅ!!さらわれるぞッ!放せこの野郎!」
この怪鳥の正体は、大陸から渡ってきたハゲタカではないかと憶測されており、3人は伝説ではなく本当に存在するのだと知りました。
アシリパ 「伝説の怪鳥…本当にいたんだ…!!」
杉元 「白石みたいな頭してたな」
怪鳥が去った後は、苦戦しながらオオワシの足煮を食べさせられる杉元と白石。
杉元 白石 「ぐぁーっ!」
場面が変わり、土方の隠れ家の軒先で体を鍛える牛山に。
女好きの牛山は、その欲望を発散出来ずに不安定であった為、土方達が街へ誘います。
牛山は、娼館へと消えていき、土方達も目的地へ向かう様子。
その時、お金を手に入れるためにアシリパからオオワシの羽を分けてもらった白石も、街へと足を運んでいました。
大金が手に入ったため、言い訳をしながら白石も娼館へ…
そこであろうことか、白石は牛山と鉢合わせてしまいます。
お互い刺青を持つ脱獄囚であるため、白石が逃げようとすると、牛山が追いかけてきました。
牛山 「なんで逃げるんだ?白石いいい!ちょっとお話しようぜ!!」
白石 「やばいやばいやばい!!よりにもよって牛山と鉢合わせちまった!!」
白石は、小樽の街の住人や馬を巻き込み、あの手この手で牛山をまこうとしますが、さすが不敗の牛山とあってなかなか足止めが出来ません。
もう駄目だという瞬間に、白石はたまたま集まっていた第七師団に遭遇しました。
白石 「助けてくれ!!銭湯で俺に金を盗まれたっていちゃもんをつけられたんだ
やくざでもねぇ ” 変な入れ墨 ” をした不気味な男だ! 」
この嘘を発端に牛山と第七師団の戦いが始まりました。
近くに待機していた土方の仲間たちも、手投げ弾などで騒ぎを起こします。
鶴見中尉は、銃撃戦が街中で行われていると言うことで、現場へ向かい始めました。
ですが、土方の仲間たちは土方の計画を遂行している最中であった為、鶴見中尉が現れる前に牛山を連れて消えてしまいます。
土方は、娼館から銀行にかけての壁を爆破して吹き飛ばし、金と保管されていた刀を奪うつもりでいたのです。
街での爆破騒動はおとりだったと鶴見中尉が気づき、金融街でも爆破があったという情報からすぐさま銀行へ向かいますが、その時すでに土方は和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)を奪い、逃走を図るところでした。
鶴見中尉 「土方歳三!!」
土方 「奴が鶴見という軍人だな?腹の据わったいい面構えをしておるじゃないか」
鶴見 「私が乗ってきた馬まで盗みおって…幕末の亡霊、いや…この世に怨みを残した悪霊めが」
土方はこのまま逃げ切り、白石も騒動の中なんとか切り抜けた様子。
レタラを使い、刺青人皮が入った牛山達を追跡するために、娼館の女から牛山の靴下をくすねてもらったとの事。白石なりに金塊のありかを探ろうとしていました。
後日、杉元たちは食料を探すために狸を狩りに出かけます。
その際につがいのフクロウを見つけて、過去を思い起こす杉元。
とりあえず、今は生きねばならぬと食料探しで奔走。
白石のミスで、捕まえた狸には逃げられたものの、村に連れて来ていた猟犬のリュウが、逃げた狸を仕留めてくれていました。
レタラを呼んでほしいとアシリパに頼みましたが、オオカミたちを巻き込みたくないと断られてしまった白石は、レタラでなくてもリュウがいれば牛山を探し出せると企みます。
マタギであった谷垣に犬の服従のさせ方を教わり、白石はリュウと牛山を捜しに出かけ、そしてついに牛山達のありかを突き止めました。
その時白石とは別行動をとっていた杉元とアシリパは、森の中で奇妙な惨殺遺体を見つけます。
その死体とは別に、様々な惨殺遺体が見つかっている事が牛山と永倉との間でも話題となっており、刺青人皮をもった元囚人の辺見和雄の仕業ではないかという話になっていました。
牛山 「辺見和雄か…日本各地を放浪しながら百人以上も殺してきた殺人鬼だ。捕まえるのはちょっと面倒だぜ。二瓶鉄造みたいな奴も厄介だが、辺見和雄は行動が読めん」
牛山 「あとは…」
リュウと共に立ち聞きをしていた白石でしたが、すでに牛山にはバレており、窓を突き破って出てきた牛山にまんまと捕まってしまいます。
白石が意識を取り戻すと、土方と牛山がそばに座っており、自分たちと手を組むようにもちかけます。
牛山 「ためらう必要があるか?こっちは銀行襲って資金もあるしよぉ」
白石 「…」
土方 「…他に仲間がいるんだな?」
白石 「…不死身の杉元という男がいる」
その頃、猟場にいる猟師たちが不愛想な猟師の陰口をいっていました。
猟師1 「ちらっと見えたんだよ、奴の胸元に…ありゃモンモンだぜ。」
猟師2 「見かけによらないですね。でも、ニシン漁に出稼ぎにくる奴なんて流れ者がほとんどでしょう。あんまり噂しちゃあ可哀想ですよ」
場面は変わり、森から帰った杉元たちを白石が出迎えてくれました。
白石から、ニシン漁場で働くヤン衆達が次々と惨殺されているので、元囚人の辺見和雄が潜伏しているに違いないと打ち明けられます。
杉元 「間違いないとなぜ分かる?」
白石 「死体の背中には文字が刻まれていたのさ」
そして場面は戻り、猟場の漁師たちの会話になります。
1人の漁師が一緒に酒を飲もうと誘ったところ、不愛想な猟師は根暗だからと断ります。
その瞬間。
不愛想な猟師はその猟師に刺殺されてしまいました。
辺見和雄 「ただのヤクザか。僕が待っているのはあなたじゃなかったようです」
平静を装っていた猟師こそ、辺見和雄その人だったのです。
杉元 「ひょっとしてその文字は、 ” 目 ” じゃないか?」
杉元は森で見つけた遺体にも、 ” 目 ” と刻まれていた事から、あの遺体も辺見による犯行であると睨んでいました。
アシリパは、ニシン漁の近くで叔父たちが鯨を狩りに出ているので、辺見に遭遇しては困ると海へ足を運ぼうと提案します。
白石は、その様子を不穏な顔つきで見ていました。
道中、白石が辺見和雄と接触した時の事を話し始めました。
白石 「一度聞いた事がある。どうしてそんな人を殺したのか…
奴は最初…自分でも分からないみたいで困っていたが、きっかけのような話をしてくれた」
辺見 「育った家の裏山には竹林があって、大きなイノシシが住み着いていたんですが…
そのイノシシ、弟を食っちゃったんです
どれだけ痛くて怖かったか。絶望して光を失っていく弟の目…あの目を思い出すと…
誰でもいいからぶっ殺したくなるんです」
杉元 (まぁ……極悪人のほうが、こちらとしても気兼ねなく入れ墨をひん剥ける)
そうこうしている内に、海へ到着した3人
海にはしゃぐいでいると、すぐさまアシリパの叔父に声をかけられました。
杉元たちは辺見を捜しに海へ来たのですが、アシリパの叔父にこぎ手が足りないからと、鯨獲りへ向かう船に乗せられてしまいます。
息をするのに海面へ顔を出す鯨へ銛を投げるように頼まれ、杉元はなんとか銛を鯨に命中させました。
しかし、刺された鯨はニシン漁をしている漁船へ突っ込み、漁船の船員が一人、海へと落っこちてしまいます。
杉元 「助けよう!!あっちの船はデカイから岸まで戻るのに時間がかかる。早く火に当てて暖めないと低体温症で死ぬぞ」
アシリパの叔父 「わかった綱を切る」
杉元 「白石!!頼んだぞ。クジラの分け前をしっかりもらって来い」
白石 「ええええええ」
杉元 「頑張れしっかりつかまれ!!」
杉元とアシリパの叔父は懸命に猟師を引っ張り上げました。
まさかそれが、辺見本人だとは知らずに…
辺見 「ありがとう…ありがとう…海に落ちて死ぬなんて、こんな死に方…絶対イヤだ
こんなつまらない死に方…」
ゴールデンカムイ【第4巻】の感想
壮絶な二瓶鉄造との戦闘も終わった頃、土方達は着々と戦闘準備を進めており、同じ脱獄囚であった白石を利用して刺青人皮を手に入れようと画策し始めました。
そこからの第七師団と土方達の初接触から、鶴見中尉の北海道占領戦略の本心や、杉元の過去のエピローグなど見所満載の巻となっています。
二瓶鉄造が遺した猟犬リュウも加わり、その活躍ぶりに和まされます。
そして、新たな刺青人皮の持ち主とされる大量殺人犯、辺見和雄の登場により刺青人皮争奪戦も加速していく模様です。
5巻も見逃せない展開が期待されるので、楽しみですね。
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